こんにちは、ソーダです。
今回はACL2韓国遠征、
浦項スティーラーズ vs ガンバ大阪 の観戦記をお届けします。
正直、「浦項ってどこやねん?」
そう思った人も多いのではないでしょうか。
この記事は、
・ガンバ大阪サポーターの方
・これから浦項スティーラーズの試合を現地で観てみたい方
・ACLなどで浦項と対戦する可能性があり、アウェイ観戦を考えている方
そんな人たちに向けて書いています。
「浦項ってどんな街?」
「どうやって行けばいいの?」
「実際の遠征ってどんな感じ?」
現地で実際に観戦して感じたことを、できるだけリアルにお届けします。
韓国・浦項でのACL2アウェイ観戦。
少しでもその空気を想像してもらえたら嬉しいです。
■試合情報

2025-26 AFC Champions League 2 Round16 1st leg
浦項スティーラーズ vs ガンバ大阪
浦項スティールヤード
このカードは、個人的にはACL2東地区において最もハイレベルな対戦と言えると思う好カード。両者ともPot1で今大会に参加し、AFCクラブランキング1位である日本と2位の韓国の代表格同士による日韓対決が実現。ラウンド16で当たるのは早すぎるやろ…と思いつつ。優勝するためには勝つしかない。
ガンバ大阪はグループFを6戦全勝・無敗で首位突破。ダニエル・ポヤトス前監督とともに、安定した戦いぶりでノックアウトステージに駒を進めた。
一方の浦項スティーラーズはグループHを4勝1分1敗で2位通過。取りこぼしはあったものの、地力の高さは十分に示している。さらに両クラブとも、前身大会であるAFCチャンピオンズリーグで優勝経験を持つアジアの名門であり、ノックアウト初戦とは思えない重厚な一戦となった。
ガンバは中4日でアウェイ浦項戦に臨む。ドイツ人新監督イェンス・ヴィッシング体制の初陣となった百年構想リーグ開幕・大阪ダービーでは0-0。得点こそ奪えなかったものの、特別ルールのPK戦で勝利し、一定の勢いを持ってこの試合に入る。守備の安定感は見えたが、課題はフィニッシュの精度。アウェイ1stレグをどうマネジメントするかが大きなポイントとなる。
対する浦項は今季初の公式戦がこのラウンド16。コンディションは未知数ながら、ホームで迎える1stレグという点は大きい。浦項スティールヤードはコンパクトな造りで、スタンドとの距離が近く、熱量がそのままピッチに伝わるスタジアムである。日韓対決というカードも相まって、間違いなくタフな空気になるであろう。
個人的な浦項の注目選手は、Lee Ho-jae。2000年生まれの192cm(ナムディンのカイル・ハドリンは206㎝…イ・ホジェより14㎝も高い…!??改めてバケモン。)左利きのセンターフォワードで、昨季のKリーグ1では34試合15得点を記録し、リーグ3位の得点数を挙げた。高さだけでなく、ゴール前での嗅覚も備えるストライカー。
2025年E-1選手権でも代表に選出され、香港戦では長身を生かしたヘディングシュートを決めている。アウェイで戦うガンバ守備陣にとって、最大の警戒対象であることは間違いない。
ラウンド16とは思えないレベルの相手かつアウェイ。正直厳しい戦いになるのが予測される。が、優勝に向けて突っ走るためにまずは勝ちたい、重要な一戦。
■目と鼻の先の韓国
実は個人的には、韓国はかなりの回数訪れていまして。
今回でトータル4回目。

前回は EAFF E-1 Football Championship の際に10日間も滞在していたということもあり、かなり慣れた土地ではありました。
ただ、今回の行き先は浦項ということで、今まで訪れてきたソウル(観光客が大体行くのはソウルですし、韓国でイメージするほとんどの場所もソウルな気がする)とは全く別の場所。
ということで、行く前からかなりわくわく。
やっぱり韓国料理おいしいんでね。
(辛いけど)
(量多すぎるけど)
(あと個人的にめっちゃ韓国人に間違えられる。観光地に行ってもみんな英語で案内されるのに、自分だけ韓国語……。)
■浦項ってどこやねん!
さあ、毎度の恒例行事!
浦項ってどこやねん!問題!
ソウルと釜山くらいなら、まあ聞いたことあるけどなぁ…くらいの知識しかない自分にとっては、浦項が次の対戦相手に決まったときは
「浦項?浦和みたいやん。」
くらいの感想しかなかった。笑
ということで、毎度のごとく、Google先生に「浦項ってどこ?」と検索するところから遠征は始まる。
浦項(포항)は韓国南東部、日本海側に位置する港町である。
北の方には海辺が堪能できるような、リゾート地のような感じになっている地域もあるようだ。(今回は行っていないが)
海辺ということで、海鮮も有名らしい。
そして今回向かった
浦項スティーラーズ の本拠地は、比較的浦項の中では南部に位置している。
浦項は韓国有数の製鉄都市として知られており、その製鉄をリードしているのが、浦項スティーラーズの親会社である、POSCO である。

韓国の友人(今回の遠征で知り合うことになる)によると、試合を見に来る人の多くがPOSCO関連の会社で働いているとのことだった。
日本でいうトヨタのような、地域に密着している企業ともいえる存在であり、産業の街なのかなと感じた。
■浦項への行き方
ということで浦項へと早速向かう。
基本的に浦項に向かう方法はパターンとしては2つ。
1つ目は釜山から向かう方法。
2つ目はソウルから向かうという方法である。
今回は1つ目の釜山から向かう方法を選択した。
ソウルからバスで行っている人もいたので、どちらからでも来れるっちゃ来れるのだが、釜山からの方が時間的な余裕はあるのかなという印象。(ついでに釜山観光を目的にしてた)
ということで今回は大阪・関西国際空港から
金海国際空港 まで飛行機で向かい、そこからバスで浦項へ向かうという方法を取った。
バスはかなり簡単に乗ることができる。

空港に着いたら矢印でバスターミナルを示してくれているので、それに沿って向かえばよい。出口を出て右に曲がると、すぐにチケット売り場がある。
本来はそのまま浦項へ向かう予定であったが、とりあえずこの日は釜山で観光し、明日釜山から浦項へ向かおうかなと思っていた。

しかし急遽、蔚山でACL Eliteの試合をやっているとXで拝見し、そちらへ向かうことに。(これはまた後日書く)
という感じで、実際には釜山から直接浦項へ向かったわけではないのだが、金海空港から蔚山、蔚山から浦項へ向かう際も出発・到着ターミナルは同じなので紹介しておく。

チケット売り場には自動の券売機があり、それで購入する形である。
日本語にも対応しているので簡単に買える。クレジットカードも使用可能で、私はVISAで購入できた。
ただ、知り合いの方はVISAでなぜか購入できなかったらしい。
できればMastercardと2枚持ちしておくと便利かもしれない。
車内は特にトイレもWi-Fiもなく、充電器もなかった。
そのため、乗る前にトイレを済ませておくこと、スマホの充電をしておくことなど、ある程度の準備は必要である。
ちなみに料金は片道14,900ウォン(約1,500円)
所要時間は約2時間ほどである。
ということで浦項市外バスターミナル到着!
ここから約30分ほどバスに乗ると、
浦項スティーラーズ の本拠地、
浦項スティールヤード に着く。
ただ、まだ時間があったので、とりあえず近くのご飯屋さんへ向かうことにした。
■本場のチーズタッカルビを堪能!(송강 철판 닭갈비 & 막국수)
ということで、NAVERマップを見ながら市外バスターミナル周辺をうろちょろしていると、おいしそうなご飯屋さんを発見!


どうやらチーズタッカルビのお店のようである。
韓国語が分からなくても問題なかった。
QRコードを読み取り、食べたいものを日本語で選択し、それを店員さんに見せるという方式。
今回はチーズタッカルビを注文。
2人前からの注文であった。

来ました、こちらがチーズタッカルビ2人前。
初見では辛さレベル1にしたのにかなり辛そう……と思ったが、意外や意外、結構甘めの味付けである。
チーズを絡めるとさらにうまい。
サンチュやえごまの葉もあり、それで巻いていくスタイルらしい。
めっちゃおいしいし、この量で一人14,000ウォン(約1,500円)とコスパも抜群。
浦項市外バスターミナル近くでご飯を食べるなら、ここは強くおすすめする。
●店名:송강 철판 닭갈비 & 막국수
●ジャンル:韓国料理(チーズタッカルビ)
●営業時間:11:30~22:00
●価格帯:一人15000ウォン程度
■韓国では持っておけ! T-moneyカード
さあスタジアムへ向かう……が、その前に用意しておくべきものがある。
それが
T-money カードである。

これは韓国でいうSuicaやICOCAなどの交通系ICカードのようなもの。
バスに乗るときは、これを乗車時にタッチするか、現金で支払うかのどちらかである。
ただし日本のバスとは異なり、車内で現金の両替ができない。
そのため、どうしても現金で支払いたい場合は、ぴったりの金額を持っていくのがよいだろう。
しかし正直、細かい料金を把握するのは難しいので、T-moneyカードは1枚持っておくのが無難である。
T-moneyカードは近くのコンビニで購入可能。
1枚4,000ウォン。
そこにコンビニや駅などでチャージしていく方式である。
チャージしたお金はコンビニなどでも使えるので、入れておいて損はない。
■準備完了!いざスタジアムへ!
T-moneyカードも準備し、いよいよスタジアムへ向かう。
スタジアムまではバスでアクセス可能。
今回は浦項市外バスターミナルから向かう。
向かう際は900番のバスに乗る。
ここで一つ注意が。
日本とは違い、バスは「バス停に人がいるから止まってくれる!」
…というものではない。
日本ではバス停ごとに行き先が大きく違うことはあまりない(気がする)のだが、韓国(台湾もそうであった)では、一つのバス停にさまざまな行き先のバスがやってくる。
したがって、バスもいちいち全部止まっているわけではないのだろう。
ということで、乗りたいバスが来たら手を挙げて止める必要がある。
タクシーを止める要領で大丈夫である。
もしタクシーを間違えて止めたくなかったら、T-moneyカードを手に持って挙げればよい。
きっとタクシーも察してくれる……はず。(知らんけど)
■浦項スティールヤード到着!
約30分ほど900番のバスに乗り、「포스코본사(POSCO本社)」前で下車する。
降りて3分ほど歩くと、ついにスタジアムが……!

来ました。
ここが
浦項スティーラーズ の本拠地、
浦項スティールヤード 。

スタジアム周辺は、結構こじんまりとしている印象。
浦項のゴール裏側の場外には、小さなグッズショップとキッチンカー的なものが少しばかり出ている。
お腹がすいていれば、そこで食べるのもあり。トッポギとか売ってたかなぁ。

ちなみにスタジアムの隣には森林がある。
スタジアムのすぐそばに山?があるのは野津田を思い出す()
■いざスタジアムの中へ
スタジアムはサッカー専用で、かなり見やすい。

バックスタンドは赤色の席に白色で「STEELERS」の文字が入っている。
上層には人が入っていたのに、そのエリアだけ人が座ってないのなんでなんかな。と試合中思っていたが、どうやらペンキ塗り直し中だったかららしい。

今回の座席はゴール裏。

ゴール裏には
GS25 があり、そこで飲食の購入が可能。

ちなみに席は、上の方になると天井にかかってピッチ全体が見えなくなるので注意が必要。
■試合の記憶
ここは韓国・浦項。平日木曜日。
それにもかかわらず、毎度のごとくかなり多くのガンバサポーターが駆けつけていた。
DAZNによると、約250人が来ていたらしい。
アウェイ韓国、しかも平日。
それでこの人数はさすが。(香港の方が多かったのは日程もギリだから仕方ないか)

正直な感想。
今まで対戦してきたチームと比べると、圧倒的に強いと感じた。
強度がまるで違う。
タックルもスライディングも激しい。
さすがKリーグ。
めちゃくちゃ深くえぐってくるあの感じ。
一瞬でもボールを持ちすぎれば、容赦なく刈り取られる。
フィジカルの強さに加えて、しっかりパスもつないでくる。
特にサイドバックのインナーラップが厄介。
(戦術についてはあんまり分からないです。)
そんな劣勢から迎えたチャンス!
ジェバリからのパスに抜け出し、山下がコントロールショットで先制。
いやぁ、山下うまくなったなぁ。2年前なら絶対シュートをふかしてたもんなぁ()

その後も試合はほぼ互角。
しかし追加点が奪えない。
すると相手の9番、
ジョージ・テイシェイラ にスーパーゴラッソを叩き込まれる。
あれはヒガシノーチャンス。
一振りで仕留められた。
その後は押し込まれる時間帯が続く。スタジアムのボルテージも一段階上がる。
耐えて耐えて耐える。あの鉄壁ディフェンスの2024年を思い出した笑
そして試合終了。

1-1の同点。
勝負は2nd legへ持ち越しである。
このタフな試合の中、しっかり引き分けに持っていけたのは非常に大きい。
さあホーム・パナスタ!絶対勝とう!
■おわりに
今回は韓国・浦項までガンバを応援に行ってきた。

試合は1-1。
このACL2遠征の中では、初めて勝利できなかった試合となった。
今までの遠征が楽しかったのは、試合に勝ったから……というのももちろん大きな要素である。
だが、それだけではないのだと改めて感じる遠征となった。
そこで出会う新たなご飯、景色。
サッカーがきっかけで生まれる人と人とのつながり。
ここに国境は存在しない。
勝っても、引き分けでも、負けても。
遠征には、それ以上の価値がある。

また一つ、忘れられない旅になった。
■おまけ 浦項サポーターの温かさ
試合後、市外バスターミナルに戻り、夜ごはんを食べることにした。
近くに24時間営業の店があるということで向かう。
店内はタッチパネル注文式。
しかし韓国語表示のみである。

店員のおばちゃんに英語で聞いてみるも通じない。
辛いのか辛くないのか、それだけが知りたい。
必死にジェスチャーするも、なかなか伝わらない。
どうしようか……と困っていたそのとき。
ひとりの男性が日本語で声をかけてくれた。
彼は浦項スティーラーズ のサポーターで、昔日本に留学していたらしい。
ガンバのユニフォームを着た私たちを見て、助けてくれたのである。

無事に注文でき、感謝しながらご飯を食べていると、店員のおばちゃんが韓国語で何かを伝えてくる。
???となっていると、またあの男性が通訳してくれた。
「ご飯代、出しておきましたよ」と。
……驚いた。
もちろん、そんなの悪いですと伝えた。
しかし彼は「遠慮しなくていいから」と笑う。
誰も知らない、相手チームのサポーターに対して、さらっとこの行動。
かっこよすぎる。
国は違えど、同じサッカーを愛する者同士。
スタジアムの外では、敵ではない。
私も将来、こんなかっこいい大人になりたいと思った。
遠征の最後に、最高の思い出ができた。


